2020年春の年会

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一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-5 核融合中性子工学

[2L11-11] 核融合機器工学・中性子工学・炉システム

2020年3月17日(火) 15:15 〜 15:40 L会場 (共通講義棟 S棟2F S-22)

座長:片山 一成(九大)

15:15 〜 15:30

[2L11] 放射化箔を用いたeV-keV領域中性子計測に関する基礎検討

*荻野 靖之1、小林 真2,3、向井 啓祐4、八木 重郎4、小西 哲之4、小川 国大2,3、磯部 光孝2,3 (1. 京大エネルギー科学研究科、2. 核融合研、3. 総研大、4. 京大エネルギー理工学研究所)

キーワード:ブランケット、中性子計測、放射化箔、放射化分析

核融合炉ブランケットのトリチウム増殖性能評価の観点から、中性子のエネルギー計測手法を確立することが必要である。広範に及ぶ中性子のエネルギースペクトルの放射化箔による計測に関しては、熱中性子および高速中性子の計測に関する研究は多数の報告があるが、eV-keV領域の計測に関しては報告例が少ない。そのため、本研究ではLHD重水素実験中に金属箔を気送管にて真空容器近傍に輸送し、その後の放射化分析により中性子計測を行った。特に、eV-keV領域の中性子に対する計測について、反応断面積を考慮して選定したマンガンおよびディスプロシウムへの中性子照射を行うことで検討した。ディスプロシウムに関しては、熱中性子吸収断面積の大きいカドミウムを被覆した場合の照射も行い、それぞれを比較した。放射化分析には高純度ゲルマニウム半導体検出器およびイメージングプレートを使用し、計測結果とシミュレーション結果との対応について考察した。