2020年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2N01-07] データ解析手法開発

2020年3月17日(火) 10:00 〜 11:55 N会場 (共通講義棟 S棟3F S-32)

座長:野上 光博(東北大)

10:45 〜 11:00

[2N04] CdTe半導体検出器の高線量率場における測定に関するディジタル波形処理の開発

*池田 好輝1、高崎 史晟1、河原林 順1、羽倉 尚人1 (1. 東京都市大学)

キーワード:高線量、CdTe検出器、デジタル信号処理

福島第一原子力発電所の廃炉において、燃料デブリの取り出し作業が重大な問題となっている。廃炉作業を円滑に進めるため、作業前に高線量域である炉心付近の評価が必要であり、放射線のスペクトルデータの取得により、廃炉作業の方法の考察が可能となる。格納容器内において、最大約73Sv/hというデータがあるため、本研究の最終目標は約100Sv/hの線量におけるスペクトルデータの取得である。状況を模擬するため、名古屋大学Co-60照射室を利用し、高線量への対応に検出効率の低下を行うためCdTeの結晶の大きさは2×2×0.5mmを使用した。また、ディジタル波形処理でパイルアップリジェクトによって高線量へ対応を行った。結果は6.6Gy(水)/hにおいて、スペクトルデータ上でCo-60のピークを綺麗に観察が行えた。しかし、21Gy(水)/hにおいてはピークの観察が行えなかった。最終目標を達成するため、新たなディジタル波形処理の導入が必要である。