2020年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2O04-07] 中性子、ガンマ線測定

2020年3月17日(火) 10:50 〜 11:55 O会場 (共通講義棟 S棟3F S-34)

座長:中村 詔司(JAEA)

10:50 〜 11:05

[2O04] 235U(nth,f)における高エネルギー即発ガンマ線スペクトルの測定

*西尾 勝久1、牧井 宏之1、廣瀬 健太郎1、Riccardo Orlandi1、小川 達彦1、大槻 勤2、関本 俊2、高宮 幸一2、河野 俊彦3 (1. JAEA、2. 京大、3. ロスアラモス研)

キーワード:核分裂即発ガンマ線、U235、熱中性子入射核分裂、統計モデル

235Uの熱中性子入射核分裂における即発ガンマ線スペクトルを20MeVの高エネルギー領域まで測定した。低エネルギー中性子入射核分裂では、これまで6MeV程度までしか測定されていなかった。これに対し、本研究では測定感度を約5桁上げることでスペクトル範囲を大幅に拡大した。実験は、フランス・ラウエランジェバン研究所のハイフラックス炉からの中性子ビームを用いて行った。スペクトルには、4MeV、6MeV、および15MeV以上の領域で局所的な構造が見られた。核分裂過程を考慮した統計モデル計算から、これらのガンマ線は特定の核分裂片から放出されることがわかった。