[2O08-11] 中性子源・中性子施設

[2O08] サイクロトロンを用いた重陽子入射型LLFP核変換用中性子源の概念設計

*武田 佳次朗¹、福田 光宏¹、土岐 博¹、関 亮一¹、篠塚 勉²、神田 浩樹¹、依田 哲彦¹、中尾 政夫¹、森田 泰之¹、原 隆文¹ (1. 阪大RCNP、2. 東北大CYRIC)

キーワード：核変換、LLFP、核破砕中性子源、PHITS、DCHAIN-SP、サイクロトロン

大強度サイクロトロンベースの中性子を用いたLLFP核変換用中性子源の概念設計を行っている。100MeV/uの重陽子ビームを直接LLFP(Cs-135)に照射して核変換しつつ、二次的に生成される核破砕中性子もLLFP(Pd-107)の核変換に使用する。高エネルギー中性子のカスケードや減速材により熱・熱化された中性子の捕獲反応などを用いて、Pd-107の核変換量の最大化と安定なレアメタル核種の生成量の最大化を目指す。また、重イオン輸送計算コードPHITSと放射化計算コードDCHAIN-PHITSの繰り返し計算により、20MeV以上の中性子や荷電粒子の輸送計算が必要な場合においても精度良く核変換量の経時変化を見積もる手法を開発した。本発表では、核変換用中性子源の検討状況と核変換量の評価手法について報告する。