2020年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[3C06-08] 事故炉の廃止措置技術4

2020年3月18日(水) 11:20 〜 12:10 C会場 (共通講義棟 L棟1F L-2)

座長:牟田 浩明(阪大)

11:50 〜 12:05

[3C08] 福島第一発電所 汚染水の海洋放出是非と今後の進め方

アイス工法を用いた完全な汚染水解消

*山敷 庸亮1、森重 晴雄2、森重 茂美2、北村 康文2 (1. 京都大学、2. 福島事故対策検討会)

キーワード:汚染水、海洋放出、空冷

止水壁内のサブドレンから汚染水が回収されている。凍土壁完成前にはこのサブドレンの水位は 1 日 2 回、水位の変化がある。この水位変化は発電所前の海面が潮汐変化し護岸下の砂質土を浸透しさ らに止水壁の隙間を通した海水の移動によって生じていた。その移動量は数万tであった。そのなか に汚染水が拡散されていた。止水壁完成前はサブドレンの水位変化は約 2m位あったが、小名浜の潮 汐記録とほぼ同期していた。しかし、凍土壁が完成すると、1 日 2 回の潮汐による水位変化がなくな った。海洋流出が止まった。その意義は大きい。しかし今でも 1 日 170 ㎥の汚染水がサブドレンから 回収されている.
海洋放出の是非と今後の進め方に提案したい。