2020年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[3D01-04] 腐食化学、FP挙動1

2020年3月18日(水) 10:00 〜 11:05 D会場 (共通講義棟 L棟1F L-1)

座長:唐澤 英年(エネ総研)

10:00 〜 10:15

[3D01] 凝集沈殿系や粘土系の高粘性流体の放射線効果に関する研究

*永石 隆二1、桑野 涼1 (1. JAEA)

キーワード:高粘性流体、放射線分解、材料劣化、水素分子、粘度

2015年春の多核種除去設備(ALPS)の高性能容器(HIC)で起きた溢水は、凝集沈殿の炭酸塩スラリー中の水の放射線分解による水素発生に伴うスラリー容積の増大並びに上澄み水の発生が原因であるが、このような長期間(高線量)照射に伴う高粘性流体の放射線効果(放射線分解・材料劣化)は水溶液等の低粘性流体とは大きく異なる。これを科学的に理解することは、地層処分での緩衝材の粘土系の懸濁水とともに、放射性廃棄物の長期保管・処分において重要である。そこで本研究では、電子線ビームやガンマ線を用いて、凝集沈殿系や粘土系の高粘性流体の照射前後の物性(密度、粒度等)並びに粘度特性を測定して、物性と粘度特性との関係を定量的に議論した。