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[3D07] 福島第一原子力発電所での放射性核種の短/長期挙動の評価
5. 汚染水中の放射性核種の短/長期挙動評価解析
キーワード:福島第一原子力発電所、汚染水、核分裂生成物、シビアアクシデント
タービン建屋(T/B)地階の汚染水は、事故後約6年間、原子炉からの追加放出と除去がバランスしてほぼ一定の濃度を保ってきた。凍土壁による地下水の混入抑制効果が発揮し、タービン建屋地階の汚染水保有量が減少するとともに、放射性FP核種である137Cs、3T共に顕著な濃度上昇傾向を示している。汚染水に関する短/長期挙動評価手法を用いて、原子炉建屋(R/B)を中心とした高濃度保有水がT/Bとの液位差により流入量が増えたとして解析することにより、実測値を的確に説明づけることができた。