2020年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[3H05-07] 新型高速炉開発

2020年3月18日(水) 11:10 〜 12:00 H会場 (共通講義棟 M棟2F M-22)

座長:菅原 隆徳(JAEA)

11:25 〜 11:40

[3H06] ブリードアンドバーン型高速炉の使用済燃料特性

*桑垣 一紀1、西山 潤1、小原 徹1 (1. 東京工業大学)

キーワード:ブリードアンドバーン型高速炉、使用済燃料、核拡散抵抗性、崩壊熱、放射毒性

ブリードアンドバーン型高速炉では、天然ウラン中のU-238をPu-239に転換し、Pu-239を核分裂させることで運転を行う。ブリードアンドバーン型高速炉の取り出し燃料には多くのプルトニウム核種が含まれるため、核拡散抵抗性の問題が懸念される。また、天然ウラン燃料を再処理なしで高燃焼度まで燃焼させるため、核分裂生成物による崩壊熱が高くなってしまう可能性がある。それに加え、燃料の地層処分について考える場合、取り出し燃料の毒性についての評価が必要となる。本研究では、ブリードアンドバーン型高速炉の取り出し燃料の一般的な特性を明らかにすることを目的とし、核拡散抵抗性、崩壊熱、放射毒性といった観点から取り出し燃料を評価し、軽水炉との比較を行った。解析の結果、ブリードアンドバーン型高速炉の取り出し燃料は、軽水炉の取り出し燃料と核拡散抵抗性、崩壊熱、放射毒性といった観点から比較した場合、大きく悪化することがないことが示された。