2020年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-1 原子炉計測,計装システム,原子力制御システム/303-3 ヒューマンマシンシステム,高度情報処理

[3H08-11] 安全・情報通信技術

2020年3月18日(水) 14:45 〜 15:50 H会場 (共通講義棟 M棟2F M-22)

座長:佐相 邦英(電中研)

14:45 〜 15:00

[3H08] 原子力発電所内の無線適用に向けた電波分布制御手法の開発

(X)無線センサのフィールド試験

*黒田 英彦1、代田 孝広1、池田 芳朗1、長谷川 健1、小田 直敬1、浅野 直樹1 (1. 東芝ESS)

キーワード:無線通信、サイバーセキュリティ、電磁ノイズ干渉、IoTセンサ、フィールド試験

原子力発電所における現場作業の効率化やデータ計測の低コスト化には無線技術が有効であるが、電波による発電設備への電磁ノイズの影響、さらには通信時の情報漏洩や改竄などセキュリティへの対策が必要である。
 そこで電波の到達範囲を抑えて電磁ノイズの影響を低減し、暗号通信に加えて認証と改竄検知を行う高セキュリティの無線通信システムを開発している。 2.4GHzの電波の指向性と強度を制御し、さらに暗号処理、改竄検知及び認証を行う通信セキュリティを実装したIEEE.802.15.1のIoTセンサ向け伝送装置を試作した。そして原子力発電所の模擬環境として火力発電所においてフィールド試験を行い、安定して約20kbpsの通信速度でデータ伝送できることを検証し、発電設備の温度、流量、圧力など各種の測定値を1秒間隔で伝送できる見込みを得た。
 ここでは試作したIoTセンサ向け伝送装置を用いたフィールド試験について報告する。