2020年春の年会

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一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 404-1 核不拡散・保障措置・核セキュリティ技術

[3J09-11] 核不拡散・保障措置

2020年3月18日(水) 14:45 〜 15:30 J会場 (共通講義棟 M棟2F M-24)

座長:芝 知宙(JAEA)

15:15 〜 15:30

[3J11] 高い固有安全性・核不拡散性を有する革新的中小型軽水炉の研究

(1)MAおよび回収ウランを用いたシリサイド燃料

*三星 夏海1、相楽 洋1 (1. 東工大)

キーワード:保障措置、核セキュリティ、原子力安全、事故耐性燃料、シリサイド燃料、小型炉

本研究では、高熱伝導率・化学的安定性を有するシリサイド(U3Si2)燃料に対し、回収ウラン(RepU)や少量のマイナーアクチノイド(MA)を用いることで照射生成Pu同位体比を制御し、炉心小型化による出力・核物質インベントリの低減によって高い固有安全性と核不拡散性を有する中小型軽水炉の炉心特性を明らかにすることを目的とする。基本核特性解析として、RepUやMAを使用したU3Si2燃料とUO2燃料との比較を行った結果、各反応度係数いずれも同等となることを明らかにした。さらに、炉心小型化に伴う出力低減による受動安全性の向上を確認した。核不拡散性評価では、U3Si2燃料の化学的安定性とRepUや少量MAの添加による照射生成238Pu同位体比向上により、核物質転用の困難さが増大することを明らかにした。また、炉心小型化による核物質インベントリ低減により、保障措置上の検認精度緩和の可能性を見出した。