[3N01-07] 医療応用と新計測技術

[3N03] 加速器中性子源で製造した¹³²Csのオートラジオグラフィへの適用

*山口 真矢¹、金 政浩¹、Md Kawchar Ahmed Patwary¹、青木 勝海¹、吉浪 皓亮¹、植松 美由希¹、伊藤 正俊²、渡辺 幸信¹ (1. 九大総理工、2. 東北大CYRIC)

キーワード：加速器中性子、オートラジオグラフィー、Cs-132、環境トレーサー

福島第一原子力発電所の事故を受け、様々なセシウムの環境動態研究が実施されている。そのほとんどで、半減期の長い¹³⁷Csが用いられており、実験後の放射性物質管理が負担となる例が多い。本研究では、この問題を解決するため、加速器中性子源によって¹³³Cs(n,2n)反応で効率的に製造できる半減期の短い¹³²Csに着目した。環境トレーサーとしての適用可能性を検討するため、東北大CYRICにて¹³²Csを製造し、それを含む水溶液を用いることで、カイワレ及びトウミョウへのセシウム移行をオートラジオグラフィで観測した。その結果、加速器中性子法で製造した¹³²Csは植物中のセシウム分布を十分に調査可能な性能を持っていることがわかった。