2020 Annual Meeting

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Oral presentation

II. Radiation, Accelerator, Beam and Medical Technologies » 202-2 Radiation Physics, Radiation Detection and Measurement

[3N01-07] Medical Application and New Detection Method

Wed. Mar 18, 2020 10:00 AM - 11:55 AM Room N (Lecture Bildg. S 3F S-32)

Chair:Ikuo Kanno(Kyoto Univ.)

10:45 AM - 11:00 AM

[3N04] Implementation of muon pair production in PHITS

*Yasuhito Sakaki1, Yoshihito Namito1, Hiroshi Iwase1, Hideo Hirayama1 (1. KEK)

Keywords:Muon, PHITS, Shielding calculation

約210MeVを超える電子が物質と電磁相互作用するとミューオンが生成されうる。ミューオンは透過性が非常に強いため、高エネルギー電子ビームを用いる施設において、高線量の区域を広範囲につくる。その為、遮蔽設計の観点において、高エネルギー電子から生じるミューオン場を精度良く計算する必要がある。本研究では、遮蔽計算等で用いられるPHITSコードにミューオン対生成過程を組み込んだ。その際、量子電磁気学の摂動論をベースとした計算を用いた。結果として、SLACで行われたミューオン遮蔽実験のデータを分布、絶対値ともに非常に高精度で再現することを示した。また、PHITSにすでに組み込まれているミューオン輸送モデルと、今回の生成モデルを組み合わせることで、ILC等の高エネルギー電子ビーム施設における、ミューオン遮蔽計算や誘導放射能の評価が可能となった。