2020年春の年会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-1 加速器・ビーム加速技術

[3O08-12] 加速器要素技術

2020年3月18日(水) 14:45 〜 16:00 O会場 (共通講義棟 S棟3F S-34)

座長:小栗 慶之(東工大)

15:45 〜 16:00

[3O12] 150 MeV FFAG加速器における多段補正磁極を用いたチューン補正手法の提案

*和賀 雄飛1、米村 祐次郎1、有馬 秀彦1、足立 恭介1、池田 伸夫1、森 義治2 (1. 九大、2. 京大)

キーワード:FFAG加速器、多段補正磁極、集束力

加速器の電磁石設計において、集束力はビームの運動の安定性が保たれるように決定される。実際に製作された磁石の集束力が製作誤差などによって設計と異なる場合は補正コイルや追加磁極のような集束力補正機構が広く用いられている。FFAG加速器の電磁石の場合には線形成分に加え非線形の磁場成分を含む磁場成分を補正できるような機構が必要である。そこで、磁極側面に厚さの異なる複数の補正磁極を配置することで任意の位置で非線形成分を含む磁場を補正する多段補正磁極の開発が進められている。本研究では、補正磁極の端部に発生する多極磁場成分を積極的に利用することにより垂直チューンを補正する新たなチューン制御手法を提案する。