2021年春の年会

出展者情報

[1] 宇宙航空研究開発機構

宇宙航空研究開発機構

静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)は、
静電気力で試料を炉内で浮遊させながら、非接触で加熱、冷却することができる装置です。試料を保持する容器が不要なため、融点が3000℃にもなるような高融点材料でも、高純度を保ちながら容易に溶融することが可能です。これにより、高精度かつ広い温度領域で熱物性値(粘性、密度、表面張力)を取得することが可能です。
静電浮遊炉は、これまで超高温領域での材料研究や材料開発を目的として、国内外の大学、企業の皆様にご利用頂いております。高融点の材料でも容易に加熱溶融状態にすることができるため、原子力分野への応用が見込まれます。例えば、原子炉で起こる超高温反応のシミュレーションに必要な熱物性値を取得できる可能性があります。

静電浮遊炉(ELF)を使用した高精度熱物性測定のご紹介
対象物
導電性材料、絶縁体材料の両方について、超高温(1000~3000℃程度)の温度領域における熱物性データを取得することが可能です。

サービスの特徴
JAXAは地上用と「きぼう」日本実験棟に設置された宇宙用の静電浮遊炉を所有しており、使用する試料によって使い分けています。地上および宇宙の静電浮遊炉を用いた高精度熱物性測定の依頼を承っておりますが、一部測定できない試料等もありますので、まずはご相談ください。
https://iss.jaxa.jp/kibouser/provide/elf/


 物体が浮遊する様子

ELFの紹介


パンフレット(日本語)
パンフレット(英語)
有償利用の紹介