2021年春の年会

出展者情報

[5] 富士電機株式会社



SIAL®は放射性廃棄物処理の分野で利用されているジオポリマーで、セメントと同様のシステムで混錬固化が可能です。使用済の放射性イオン交換樹脂やスラッジ状廃棄物、焼却灰、オイル、濃縮廃液等、セメントでは固化が困難な廃棄物も固化できます。
ジオポリマーはアルカリ成分とアルミノシリカ粉末との反応によって形成される非晶質の縮重合体の総称で、セシウムの閉じ込め効果により注目されています。
SIAL®はスロバキアのAllDeco LtD(現在のJacobs Nuclear Slovakia社)により開発され、2003年にスロバキア共和国原子力規制局(UJD SR)、2006年にチェコ原子力安全局(SUJB)から放射性廃棄物処理の固化材としてのライセンスを取得し、世界で初めて放射性廃棄物処理に適用されました。
富士電機はJacobs社が保有するSIAL®の日本国内の放射性廃棄物処理への適用に向けて開発を進めており、弊社川崎工場内において200Lドラム缶サイズの固化を実施しています。
また、原子力発電所から発生したフィルタスラッジやイオン交換樹脂の実際の廃棄物の固化を国内で初めて実施し、圧縮強度や分配係数等の廃棄体として良好な特性を示すことを確認しています。
展示では、パネルにてスロバキアでの放射性廃棄物処理のプロセスと実績、SIAL®の特徴として混錬後の粘度から可使時間、固化体内外の温度、国内の原子力発電所からの廃棄物固化試験結果をご紹介します。
 
  • 担当部署

    発電プラント事業本部 発電事業部 原子力バックエンド技術部 技術第二課

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