2021年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[1C07-11] 新型炉開発

2021年3月17日(水) 14:45 〜 16:10 C会場 (Zoomルーム3)

座長:内堀 昭寛 (JAEA)

15:30 〜 15:45

[1C10] 自給型の溶融塩高速炉の研究

*三田地 紘史1 (1. 次世代エネルギー研究・開発機構)

キーワード:溶融塩炉、高速炉、塩化物塩、超ウラン元素、燃焼計算

軽水炉使用済燃料に含まれる超ウラン元素(TRU)および劣化ウランを有効利用するために、本研究では溶融塩高速炉(MSFR)の可能性を検討する。採用した燃料塩はNaCl、CaCl2、UCl3、TRUCl3の混合塩である。この燃料塩は凝固温度が約530℃、UとTRUの溶解度は30mol%と期待される。本研究のMSFRは約20年間のTRU投入を伴う運転により、炉心の燃料転換比を1.0にでき、以後は238Uを補給するだけで運転を継続できる。日本が保有する多量の劣化ウランを使用すれば、長期にわたり多量の電力を供給できる可能性がある。燃焼特性はSRAC2006を用いて解析し、核データはSRACLIB-JDL40を使用した。