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[1C10] 自給型の溶融塩高速炉の研究
キーワード:溶融塩炉、高速炉、塩化物塩、超ウラン元素、燃焼計算
軽水炉使用済燃料に含まれる超ウラン元素(TRU)および劣化ウランを有効利用するために、本研究では溶融塩高速炉(MSFR)の可能性を検討する。採用した燃料塩はNaCl、CaCl2、UCl3、TRUCl3の混合塩である。この燃料塩は凝固温度が約530℃、UとTRUの溶解度は30mol%と期待される。本研究のMSFRは約20年間のTRU投入を伴う運転により、炉心の燃料転換比を1.0にでき、以後は238Uを補給するだけで運転を継続できる。日本が保有する多量の劣化ウランを使用すれば、長期にわたり多量の電力を供給できる可能性がある。燃焼特性はSRAC2006を用いて解析し、核データはSRACLIB-JDL40を使用した。