[1D01-06] 放射線遮蔽解析

[1D01] 線源と検出器の形状変換の拡張

コリメータ付き検出器、円柱線源

*波戸 芳仁¹、平山 英夫¹ (1. 高エネ研)

キーワード：EGS5 、Monte Carlo、ガンマ線、分散低減

線源が面形状や体積形状であり、検出器が単位球の体系をモンテカルロ法で扱うと線源から放出された粒子の検出確率が低いため、計算効率が低い。この問題に対処するため、我々は面等方線源と単位球検出器形状を点等方線源と面検出器に変換する方法を公表している。今回は、これを二つの方向に拡張する。一つ目の拡張は単位球検出器がコリメータ内部に設置されている場合である。コリメータ内部での散乱の寄与が無視できる条件下であれば、面検出器にコリメータの開口角度に相当する制限を設けることにより、面等方線源とコリメータ付き単位球検出器を点等方線源と面検出器に形状変換することが可能である。コリメータでの散乱を扱う必要がある場合には、面検出器で粒子を1個づつ記録し、つなぎ計算でコリメータの計算を行うことが可能である。これは福島第一原子力発電所のオペレーションフロア上での線量測定への応用が可能である。二番目の拡張は、円柱体積線源と単位球検出器からなる体系を円盤線源と円筒検出器からなる体系への変換である。