2021年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-1 放射線挙動,遮蔽工学

[1D01-06] 放射線遮蔽解析

2021年3月17日(水) 10:15 〜 12:00 D会場 (Zoomルーム4)

座長:八島 浩 (京大)

10:45 〜 11:00

[1D03] 燃料デブリからの光子放出に関する崩壊データライブラリの検証

*松村 太伊知1、奥村 啓介1、藤田 学2 (1. 原子力機構、2. JPC)

キーワード:福島第一原子力発電所、燃料デブリ、崩壊データ、光子スペクトル

燃料デブリの放射線特性を適切に評価できる信頼性の高い核データが必要とされており、新たなセンサーの開発や非破壊測定技術の開発、放射線遮蔽の最適化などの目的で利用されている。従来は、計算コードによって異なる結果が得られたとしても、その原因を明らかにすることが困難であり、それを克服するために、大量の核種と崩壊データファイルの全崩壊モードを正確に扱うことができる信頼性の高い放射性崩壊・放射性線源スペクトル計算コードを新たに開発した。その第一歩として、JENDL/DDF-2015, ENDF/B-VIII.0 及びJEFF-3.3の崩壊サブライブラリを用いて、燃料デブリの光子スペクトルを比較することで光子放出に関わる崩壊データを検証し問題点を明らかにした。次回のJEND Decay Data Fileに向けて、崩壊スキームと崩壊モードの分岐比の修正要望と、更に燃料デブリから放出される制動放射の光子スペクトル計算結果も報告する。