2021年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[1D07-11] 原子炉関連検出器開発

2021年3月17日(水) 14:45 〜 16:15 D会場 (Zoomルーム4)

座長:木野 幸一 (産総研)

14:45 〜 15:00

[1D07] 原子炉ニュートリノモニターのためのLi含有液体シンチレータの開発

*川端 孝弥1、中島 恭平1、玉川 洋一1 (1. 福井大学)

キーワード:原子炉ニュートリノモニター、液体シンチレータ、放射線物理学、放射線計測学

原子炉由来の反電子ニュートリノを観測することにより、原子炉内部の稼働状況や燃料組成比をモニタリングする原子炉ニュートリノモニターの開発に取り組んでいる。中でも特に重要な波形弁別能を有するLi含有液体シンチレータの開発を行っている。Liは中性子を捕獲した際にα線とトリチウムを放出するが、この信号を用いることによって原子炉ニュートリノを効率よく検出することができる。
Li含有液体シンチレータは作成方法が確立されていない。Li含有液体シンチレータの作成における課題は、親油性の有機溶媒と親水性のLi化合物を界面活性剤により透明に混合することであり、混合比を変えながら作成方法を調査した。Li濃度を変えて複数のサンプルを作成し、発光量、透過率などの性能評価を行った結果について報告を行う。