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[2A09] シビアアクシデント時の炉心燃料損傷に関する研究
(5)SFD1-4試験の温度及び空隙率の評価
キーワード:シビアアクシデント、燃料損傷、リロケーション、空隙率
本報告では、水蒸気酸化反応評価モデルを検討すると共に、最新の核燃料・原子力材料熱力学データベースを用いてSevere Fuel Damage試験1-4の燃料体の温度及び空隙率を評価した。解析にはMAAP5を用いた。断熱材熱抵抗等のモデル取扱いの適正化により、測定値相当の燃料被覆管温度を得た上で、空隙率を評価した。試験後の空隙率の測定値は燃料材料の溶融、リロケーションにより燃料体の下方で小さくなる。燃料材料熱力学DBに基づく空隙率の計算値とHofmannらの状態図に基づく計算値は共に燃料体の下方で小さく、両計算値の差が小さいことを確認した。