2021年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2A09-11] シビアアクシデント2

2021年3月18日(木) 14:45 〜 15:40 A会場 (Zoomルーム1)

座長:山本 泰功 (北大)

14:45 〜 15:00

[2A09] シビアアクシデント時の炉心燃料損傷に関する研究

(5)SFD1-4試験の温度及び空隙率の評価

*西田 浩二1、佐野 直樹1、楠木 貴世志1、村瀬 道雄1 (1. INSS)

キーワード:シビアアクシデント、燃料損傷、リロケーション、空隙率

本報告では、水蒸気酸化反応評価モデルを検討すると共に、最新の核燃料・原子力材料熱力学データベースを用いてSevere Fuel Damage試験1-4の燃料体の温度及び空隙率を評価した。解析にはMAAP5を用いた。断熱材熱抵抗等のモデル取扱いの適正化により、測定値相当の燃料被覆管温度を得た上で、空隙率を評価した。試験後の空隙率の測定値は燃料材料の溶融、リロケーションにより燃料体の下方で小さくなる。燃料材料熱力学DBに基づく空隙率の計算値とHofmannらの状態図に基づく計算値は共に燃料体の下方で小さく、両計算値の差が小さいことを確認した。