2021年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2B01-05] 臨界安全(燃料デブリ)

2021年3月18日(木) 09:30 〜 11:00 B会場 (Zoomルーム2)

座長:藤田 達也 (規制庁)

10:30 〜 10:45

[2B05] 燃料デブリ水中落下時の即発超臨界過渡解析における中性子世代時間の影響

*福田 航大1、村本 武司1、西山 潤1、小原 徹1 (1. 東工大)

キーワード:臨界安全、即発超臨界過渡解析、中性子世代時間、燃料デブリ、福島第一原子力発電所廃止措置

先行研究では床上に堆積した燃料デブリを対象とした臨界事故時の影響評価が行われてきた。しかし、燃料デブリが堆積している状態よりも水中を落下している過程の反応度の方が大きい可能性があることが示唆されている。燃料デブリが水中を落下する場合、体系の中性子世代時間の変化が解析に影響を与えると考えられる。本研究では、水中を落下する過程の燃料デブリが超臨界となった場合を対象とし、放出エネルギーを評価する場合に中性子世代時間の変化を考慮する必要があるかを明らかにすることを目的とした。

本研究では落下燃料デブリを対象として一点炉動特性モデルに基づく即発超臨界過渡解析を行った。燃料デブリ落下過程の中性子世代時間の変化を考慮する場合及びしない場合の解析を行い、放出エネルギーを比較することで、用いた条件下における中性子世代時間の変化を考慮する必要性についての考察を行った。