2021年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-1 計算科学技術

[2C09-11] 先端シミュレーション

2021年3月18日(木) 14:45 〜 15:45 C会場 (Zoomルーム3)

座長:酒井 幹夫 (東大)

14:45 〜 15:00

[2C09] 先進的核熱連成シミュレーションシステムの開発

(1)核熱連成シミュレーションシステムの概要

*川西 智弘1、長家 康展1、吉田 啓之1、秋江 拓志1、多田 健一1、小野 綾子1 (1. 日本原子力研究開発機構 原子力基礎工学研究センター 軽水炉工学・核工学ディビジョン)

キーワード:核熱連成シミュレーション、MVP、JUPITER、TPFIT、数値解析

日本原子力研究開発機構では、軽水炉設計の高度化、安全性の向上を目的として、先進的核熱連成シミュレーションシステムの開発を開始した。本シミュレーションシステムにおいては、核計算コードとして連続エネルギー中性子輸送計算モンテカルロコードMVPを、熱流動計算コードとして、詳細二相流解析コードTPFITあるいは3次元多相多成分熱流動解析コードJUPITERを用いることで、気泡などの移動に伴う3次元かつ非定常なボイド率の変化を考慮した上で、高精度な中性子輸送計算を可能とする。これにより、これまで明らかとなっていない、微小な時空間的なボイド率の変動による炉出力への影響が明らかとなるとともに、現在の核熱連成シミュレーションに関しての参照解の提供が可能となる。本報告では、開発中のシステムの概要や開発状況について報告する。