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[2D17] 放射線イメージング技術を基盤とした放射線作業環境のためのミラーワールドシステムの提案
キーワード:放射線イメージング、仮想現実、拡張現実、ミラーワールド
登壇者は、福島県帰還困難区域や福島第一原子力発電所サイト内において、コンプトンカメラを基盤とした放射線イメージングの実証試験を進めてきた。これに関連して、作業環境の3次元モデルに放射線イメージング結果を統合することにより、放射性物質を可視化した作業環境を仮想空間に再現する技術開発を実施している。本開発では単純に放射性物質を可視化するだけでなく、VRシステムを用いて作業環境を体感可能とする技術や、現実空間にイメージング結果を投影するAR技術の開発を進めている。これは、仮想空間内に構築したもう一つの作業環境、すなわちミラーワールドに放射性物質のイメージを投影し、さらに現実空間にもイメージング結果を投影し直すことによる対話的なデータ統合を図るものである。本報告では、当該概念の構築に利用する放射性物質可視化に関わる技術に加えて、それらがSociety 5.0に貢献する可能性について紹介する。