2021年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2E08-10] 核データ評価・不確かさ評価

2021年3月18日(木) 14:45 〜 15:40 E会場 (Zoomルーム5)

座長:中山 梓介 (JAEA)

15:15 〜 15:30

[2E10] 廃止措置のクリアランス検認における短冷却期間で重要な核種による放射化放射能量の不確かさの評価

*網谷 達輝1、稲倉 恒法1、山野 直樹1、田中 健一2、石塚 知香子1、渡邉 将人3、水野 良治4、千葉 敏1 (1. 東工大、2. エネ総研、3. 中部電力、4. 中電CTI)

キーワード:廃止措置、クリアランス、中性子断面積、共分散、不確かさ、Total Monte Carlo

原子力施設の廃止措置で大量に発生する低レベル廃棄物の処理処分を最適化するためには、信頼性の高い計算による評価と測定並びにそれらの不確かさを正しく評価することが不可欠である。評価の不確かさを明らかにし、信頼性を向上させるため、これまでに我々は、核データ評価コード群T6とORLIBJ40を用いたORIGEN2によるTotal Monte Carlo計算によって構成される、核データの不確かさに由来する放射化放射能の不確かさを推定する手法を構築した。本研究では、その手法を用いて、鋼材に含まれる核種のうち、短期的な冷却期間におけるΣD/C(D:放射能濃度、C:クリアランスレベル)の観点から支配的な核種である134Csの、親核種(133Cs)の核データの不確かさによる放射化放射能の不確かさを推定した。