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[2G04] エネルギー技術と高レベル放射性廃棄物の社会的受容性
原子力エネルギーに関する情報保有の影響
キーワード:世代間公平性、NIMBY、部分効用、コンジョイント分析、k-means法
これまで,原子力エネルギーの社会的受容性に関する多くの研究が行われてきた.特に,情報公開による態度や意見の変化の分析が行われてきた.しかしながら,これらの先行研究において,情報に関する定量的な分析を行っている研究は,ほとんど皆無である.そこで本研究では,エネルギー技術や高レベル放射性廃棄物の社会的受容性を定量的に測定するため,コンジョイント分析を行った.エネルギー技術の属性である再生可能エネルギー,原子力の比率,二酸化炭素削減率,高レベル放射性廃棄物の属性である居住地との距離,処分方法,受け入れ補償額のそれぞれについて効用を算出した.また,これらの効用に対して,原子力に関する情報保有量や社会性の影響についての評価を行った.さらに,k-means法を用いることにより,それぞれの属性,水準に関してクラスタリングを行い,社会的受容性や情報保有量に関するそれぞれのクラスタの性質を明らかにした.