[2H05-07] 分析技術2

[2H06] 過酷事故炉を対象とした迅速遠隔分析技術開発-6

(1)レーザー誘起ブレークダウン発光分光のキャリブレーションフリーによる定量分析

*赤岡 克昭¹、狩野 貴宏¹、若井田 育夫¹ (1. JAEA)

キーワード：燃料デブリ、定量分析、キャリブレーションフリー、レーザー、レーザーブレークダウン発光分光、LIBS

レーザー誘起ブレークダウン発光分析法（LIBS)による元素組成の定量分析は、通常、選定したスペクトルの強度比から得られた検量線を用いる。しかし、核燃料物質等や多くの重元素を含む複雑なスペクトルを持つ系においては、スペクトル選定には専門的知識を必要とすることから、我々は、そのような選定を要しない最小二乗法を用いたスペクトル解析による検量線作成の方法を提案してきた。しかし、東京電力HD 福島第一原子力発電所の事故により生じた燃料デブリ等の炉内におけるその場分析等においては、実験室で作成した検量線を用いて定量分析をすることが不適当である場合が想定される。そこで、我々は、キャリブレーションフリーによる定量分析について検討し、検量線法による定量分析と比較したので、その結果について報告する。