2021年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-2 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[2H08-12] 分離技術

2021年3月18日(木) 14:45 〜 16:15 H会場 (Zoomルーム8)

座長:伴 康俊 (JAEA)

15:00 〜 15:15

[2H09] 双性イオン型刺激応答性ポリマーブラシを利用した金属イオン分離

*改正 直己1、塚原 剛彦1 (1. 東工大・先導研)

キーワード:分離、刺激応答性ポリマー

高レベル放射性廃液からの核種分離のためには溶媒抽出やクロマトグラフィーが汎用的に用いられるが、有機溶媒や酸溶離剤が二次廃液となり、安全上及び環境負荷上の問題がある。本研究では、シリカナノ粒子上に、刺激応答性ポリマーpoly(N-isopropylacrylamide)と双性イオン型モノマー3-((2-(Methacryloyloxy)ethyl)dimethylammonio)propane-1-sulfonateとの共重合ポリマーを固定化することで、温度の変化のみで金属イオンの吸脱着を制御しうる廃棄物フリーの新しい分離材を開発することを目的としている。今回、「双性イオン型温度応答性ポリマーブラシ」を創製し、その物理化学特性を明らかにすると共に、ランタノイドイオンをはじめとする各種金属イオンの吸脱離性能を評価したので報告する。