2021年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2I10-13] 吸着・分離3

2021年3月18日(木) 14:45 〜 16:00 I会場 (Zoomルーム9)

座長:山村 朝雄 (京大)

15:15 〜 15:30

[2I12] 放射性廃棄物の減容化に向けたガラス固化技術の基盤研究

(83)MA回収用TEHDGA含浸吸着材の吸着溶離性能評価ーコールド試験ー

*阿久澤 禎1、木田 福香1、新井 剛1、渡部 創2、佐野 雄一2、竹内 正行2 (1. 芝浦工業大学、2. 国立研究機関法人日本原子力研究開発機構)

キーワード:高レベル放射性廃液、マイナーアクチノイド、抽出クロマトグラフィー、TEHDGA

本研究では、TEHDGA含浸吸着材の代表的な模擬核種の吸着性能評価及び分離挙動について検討した。本試験の研究成果よりTEHDGA含浸吸着材は、3 M程度の高濃度の硝酸においてMo(VI)、Zr(IV)、各Ln(III)に対し高い吸着分配係数を示し、吸着速度も速いことが明らかとなった。また、TEHDGA含浸吸着材を用いたカラム試験によりMA(III)・Ln(III)と他の核種の群分離の可能性が示された。それに加え、繰り返しカラム試験を実施した結果、各サイクルにおいてクロマトグラムの再現性が確認され、良好な繰り返し吸着・溶離特性を有してることが示唆された。