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[2J11] 福島廃炉の燃料デブリ大規模取り出しに向けた被覆材に関する研究
キーワード:福島第一原子力発電所、廃止措置、燃料デブリ、ジオポリマー
福島第一原子力発電所の廃炉を達成するためには、原子炉圧力容器内に残存する燃料デブリの大規模取り出しに関連する工法および技術の開発が必要不可欠である。既存の小規模取り出し方法では、ロボットアームを用いて小分けしたデブリを段階的に取り出す方法が検討されている。この工法では、複雑な工程が複数にわたり存在し、多大な時間とコストがかかってしまう。そこで、耐熱性や耐放射線性、核種閉じ込め性能に優れた材料であるジオポリマーを被覆し、炉内に残存する燃料デブリと炉内構造物を一体的に固化することにより、安全かつ効率的な取り出しが可能になると考えられる。本研究では、上記の燃料デブリ大規模取り出し工法に求められるジオポリマーの物性を明らかにすることで、ジオポリマーの適用可能性を検討した。また、施工にかかる要求機能を満たす観点から、ジオポリマーの添加剤の種類や量に応じた物性を評価した。