[2L01-05] 構造材料1（FeCrAlZr-ODS）

[2L03] FeCrAlZr-ODS鋼を応用した先進核融合機器の開発に関する研究

(3)FeCrAlZr-ODSの開発とその特性について

*大野 直子¹、坂本 寛²、近藤 正聡³ (1. 北大、2. NFD、3. 東工大)

キーワード：ODS合金、材料共存性、液体ブランケット、液体ダイバータ、アルミナ被膜

液体燃料増殖材の鉛リチウム合金や液体ダイバータ冷却材の錫は金属材料を著しく腐食させるため、これに耐える構造材の選定が求められる。FeCrAl合金は高温で保護性アルミナ被膜を形成し、この被膜のおかげで液体金属との優れた共存性を期待できる。本発表では軽水炉事故耐性燃料被覆管として開発されたFeCrAlZr-ODS合金を対象とし、軽水炉での合金開発の経緯やこれまで明らかにしてきた特性のうち、先進核融合炉への適用を考えるにあたって有用な知見を紹介する。