2021年春の年会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[2L06-09] 構造材料2(先進材料)

2021年3月18日(木) 10:55 〜 12:00 L会場 (Zoomルーム12)

座長:野上 修平 (東北大)

10:55 〜 11:10

[2L06] FeCrAlZr-ODS鋼を応用した先進核融合機器の開発に関する研究

(6)液体金属環境への適用に向けたAl含有高MnオーステナイトODS鋼の開発

*笠田 竜太1、Haoran Wang1、Jiarui Liu1、Hao Yu1、近藤 創介1、奥野 泰希1、大久保 成彰2、徳永 透子3、大野 直子4 (1. 東北大、2. JAEA、3. 青森県QSC、4. 北大)

キーワード:先進ブランケット、ADS、鉛ビスマス腐食、低放射化オーステナイトODS鋼

ADS炉内材料および核融合炉先進ブランケットへの適用を目指して低放射化オーステナイト鋼であるFe-Mn-Cr-Al-C鋼およびその酸化物分散強化(ODS)鋼の開発を新たに進めている。かつて検討されたFe-Cr-Mn系低放射化オーステナイト鋼の組成を見直し、自動車鋼板として用いられるTWIP鋼を意識した材料設計となっており、ODS化によって高温強度特性や耐照射性の改善を狙ったものとなっている。本報告では、合金設計方針と研究室レベルで試作した材料について、強度特性と鉛ビスマス腐食性へのODS化の影響に関する初期知見について示す。また、先進核融合炉ブランケットへの適用に向けた諸課題についても論じる。