2021年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[3A01-04] 燃料集合体熱流動2

2021年3月19日(金) 09:30 〜 10:45 A会場 (Zoomルーム1)

座長:歌野原 陽一 (INSS)

09:45 〜 10:00

[3A02] BWR燃料集合体内における燃料棒周りの液膜挙動解明に向けた研究開発

(4)大気圧下の部分長模擬燃料棒の後流での液滴・液膜挙動評価

*藤本 清志1、古市 肇1、上遠野 健一1、池田 正樹1、安田 賢一1、木藤 和明1 (1. 日立GEニュークリア・エナジー(株))

キーワード:沸騰水型原子炉、部分長燃料棒、液滴、液膜計測、超音波エコー法

日立GEでは、BWR燃料集合体内の気液二相流データベースの拡充を目的とした研究開発を推進し、燃料集合体内冷却水の気液二相流の挙動解明に必要な調査、解析、実験等に取り組んでいる。本研究は、大気圧条件において部分長模擬燃料棒(PLR)が液滴飛散・付着挙動に与える影響を実験的に評価することを目的とする。PLR先端から飛散した液滴が周囲壁面に付着する高さ位置を定量的に評価するため、超音波探触子を用いて周囲壁面の時間平均液膜厚さを計測した。結果、PLR先端高さから下流に行くにつれて周囲壁面の液膜厚さは徐々に増加し、ある位置でピークを迎えることを確認した。PLR後流における液滴濃度分布を5秒間の露光撮影画像から定性的に評価し、液滴群が周囲壁面に接触する位置を推定した結果、液膜厚さのピーク位置と概ね一致することを確認した。以上から、ピーク位置において液滴付着量が飛散量を上回ることが示唆された。