2021年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[3A09-12] 液滴・エアロゾル挙動

2021年3月19日(金) 14:45 〜 16:00 A会場 (Zoomルーム1)

座長:西岡 佳朗 (東芝ESS)

15:30 〜 15:45

[3A12] 原子炉建屋内エアロゾル粒子挙動評価手法に関する研究

(3)CFD解析による粒子挙動評価及び流量・粒径の影響

*堀口 直樹1、中村 康一2、関口 昂臣3、上澤 伸一郎1、氷見 正司2、吉田 啓之1、西村 聡2 (1. JAEA、2. 電中研、3. アドバンスソフト)

キーワード:エアロゾル粒子、原子炉建屋、オペレーティングフロア、ベンチマーク解析、CFD

原子力施設の安全性向上や適切の対策の検討のためには、シビアアクシデント(以下、SA)における原子炉建屋(以下、建屋)による放射性エアロゾル粒子の捕集効果を評価する必要がある。JAEAではCFD解析コードを用いた建屋内粒子挙動評価手法を開発しており、捕集効果評価に用いられるSA解析コードへの参照解提供を目指しているが、これに必要なベンチマーク問題はない。本報は、SA解析コードの解析結果(第1、2報)から設定したベンチマーク問題と、CFD解析コードを用いた評価結果について報告する。解析対象は、福島第一発電所事故でエアロゾル粒子の捕集が見られ、かつ簡素な構造でコード間の比較が容易な2号機建屋のオペレーティングフロアを模擬した大空間とした。流量5~1000 L/min、粒径0.1~10 micro mの条件でCFD解析した結果、粒径毎の通過割合(流入個数に占める流出個数)は、大粒径かつ小流量ほど低い通過割合となった。