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[3A12] 原子炉建屋内エアロゾル粒子挙動評価手法に関する研究
(3)CFD解析による粒子挙動評価及び流量・粒径の影響
キーワード:エアロゾル粒子、原子炉建屋、オペレーティングフロア、ベンチマーク解析、CFD
原子力施設の安全性向上や適切の対策の検討のためには、シビアアクシデント(以下、SA)における原子炉建屋(以下、建屋)による放射性エアロゾル粒子の捕集効果を評価する必要がある。JAEAではCFD解析コードを用いた建屋内粒子挙動評価手法を開発しており、捕集効果評価に用いられるSA解析コードへの参照解提供を目指しているが、これに必要なベンチマーク問題はない。本報は、SA解析コードの解析結果(第1、2報)から設定したベンチマーク問題と、CFD解析コードを用いた評価結果について報告する。解析対象は、福島第一発電所事故でエアロゾル粒子の捕集が見られ、かつ簡素な構造でコード間の比較が容易な2号機建屋のオペレーティングフロアを模擬した大空間とした。流量5~1000 L/min、粒径0.1~10 micro mの条件でCFD解析した結果、粒径毎の通過割合(流入個数に占める流出個数)は、大粒径かつ小流量ほど低い通過割合となった。