2021年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-3 研究炉,中性子応用

[3B14] 研究炉

2021年3月19日(金) 16:20 〜 16:45 B会場 (Zoomルーム2)

座長:松村 哲夫 (東海大)

16:20 〜 16:35

[3B14] プール型試験研究炉の設計基準を超える事故の解析

その3 プール水喪失事故時の炉心の熱的挙動

*津村 貴史1、中塚 亨1、与能本 泰介1 (1. JAEA)

キーワード:JRR-3、グレーデッドアプローチ、LOCA、RELAP5、プール水喪失

試験研究炉の潜在的リスクを把握するために、JRR-3を例とし、設計基準を超える極めて厳しい事故での炉心伝熱挙動の解析を進めている。これまでの報告では、JRR-3が有する固有の安全特性(核熱結合効果、自然循環冷却特性など)から、プール冠水機能が維持される限り、炉心は冷却可能な形状を維持する可能性を示してきた。本研究では、プール水喪失事故時の炉心の熱的挙動を熱水力解析コードRELAP5を用いて評価した。評価結果は、炉心中央部とほぼ同じ高さにある水平実験孔が破断した場合でも、炉心が二相水位に覆われ冷却が保たれる事等を示した。