[3F01-07] PRA手法

[3F01] ベイズ理論に基づく感度係数を用いた行動形成因子の係数調整手法

*竹田 敏¹、北田 孝典¹ (1. 大阪大学)

キーワード：ベイズ理論、人的過誤確率、行動形成因子、感度係数

シミュレータを用いた実績データを活用することで、ベイズ理論に基づいて人的過誤確率を調整する手法が近年検討されている。従来の研究では、SPAR-H等の手法で求める人的過誤確率を調整することが検討されており、対象となるシナリオ・文脈が多岐にわたる場合は、シナリオ・文脈に応じて多数の実績データを用意する必要があった。そこで本検討では、ベイズ理論に基づき、さらに感度係数を活用することで、人的過誤確率を算出する元データとなる行動形成因子の係数を調整する方法を開発した。開発した手法を用いる場合は、異なるシナリオ・文脈の実績データを用いて特定の行動形成因子の係数を調整できるため、各シナリオ・文脈に応じた実績データが乏しい場合でも合理的な調整が期待できる。