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[3G02] シビアアクシデント時の原子炉内におけるセシウム分布・性状の予測
2.Cs化学吸着挙動の評価
キーワード:セシウム、化学吸着、ステンレス鋼
化学吸着生成物の一つであるCsFeO2は、鉄の酸化状態によっては、200℃程度でも生成することから、600℃よりも低い温度領域で化学吸着再現試験を行った。その結果、ラマン分光測定により400℃でもCsFeO2が生成することが確認され、Csの化学吸着は、気水分離器や蒸気乾燥器といった1F事故時に比較的温度が高かった圧力容器内の上部構造材領域だけでなく、格納容器鋼表面も含んだもっと広い領域で起きる可能性があることが分かった。