11:30 〜 11:45
[3G08] 福島第一原子力発電所での放射性核種の短/長期挙動の評価
8.CAMSデータからの逆解析によるD/W下部のセシウム量の評価
キーワード:福島第一原子力発電所、シビアアクシデント、セシウム、CAMS
先に報告した(副題7)線量率変換係数を用いた逆解析により1-3号機S/CおよびD/W下部(フラスコ部)のCs量を求めた。SA解析コードでの順解析の結果と比較し、以下の点を明らかにした。
1号機ではA, B両系統でD/W CAMSの線量率測定値に差異が見られたが、washing-out効果の偏在化を仮定することにより、すべての号機で逆解析ができた。 1号機ではD/W下部およびS/CのCs量の逆解析と順解析の結果に差異は見られない。 2, 3号機では逆解析によるD/W下部のCs量が順解析での値よりも1桁以上上回った。 燃料デブリ取出し等の際にPCV内のFP分布評価へのSA解析コードの適用には十分な配慮が必要と考える。
1号機ではA, B両系統でD/W CAMSの線量率測定値に差異が見られたが、washing-out効果の偏在化を仮定することにより、すべての号機で逆解析ができた。 1号機ではD/W下部およびS/CのCs量の逆解析と順解析の結果に差異は見られない。 2, 3号機では逆解析によるD/W下部のCs量が順解析での値よりも1桁以上上回った。 燃料デブリ取出し等の際にPCV内のFP分布評価へのSA解析コードの適用には十分な配慮が必要と考える。