2021年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[3G06-08] 核種挙動,デブリ挙動2

2021年3月19日(金) 11:00 〜 12:00 G会場 (Zoomルーム7)

座長:唐澤 英年 (JAEA)

11:30 〜 11:45

[3G08] 福島第一原子力発電所での放射性核種の短/長期挙動の評価

8.CAMSデータからの逆解析によるD/W下部のセシウム量の評価

*内田 俊介1、唐澤 英年1、木野 千晶2、逢坂 正彦1 (1. 原子力機構、2. エネ総研)

キーワード:福島第一原子力発電所、シビアアクシデント、セシウム、CAMS

先に報告した(副題7)線量率変換係数を用いた逆解析により1-3号機S/CおよびD/W下部(フラスコ部)のCs量を求めた。SA解析コードでの順解析の結果と比較し、以下の点を明らかにした。
1号機ではA, B両系統でD/W CAMSの線量率測定値に差異が見られたが、washing-out効果の偏在化を仮定することにより、すべての号機で逆解析ができた。 1号機ではD/W下部およびS/CのCs量の逆解析と順解析の結果に差異は見られない。 2, 3号機では逆解析によるD/W下部のCs量が順解析での値よりも1桁以上上回った。 燃料デブリ取出し等の際にPCV内のFP分布評価へのSA解析コードの適用には十分な配慮が必要と考える。