2021年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[3H11-15] 再処理技術

2021年3月19日(金) 15:30 〜 17:00 H会場 (Zoomルーム8)

座長:佐野 雄一 (JAEA)

16:00 〜 16:15

[3H13] 安全性・経済性向上を目指したMA核変換用窒化物燃料サイクルに関する研究開発

(20)Np-Pd合金の調製及び塩化反応試験

*林 博和1、柴田 裕樹1、音部 治幹1 (1. JAEA)

キーワード:窒化物燃料、加速器駆動システム、核変換、乾式再処理、溶融塩、白金族元素

使用済MA窒化物燃料の処理方法を検討する上で、燃料中に生成する核分裂生成物(FP)化合物の化学形とその安定性に関するデータは重要である。本研究では、MA模擬物質であるGd及びNpの窒化物(MN(M=Gd,Np)) とPd金属との反応試験を行い、1323Kでの加熱によって金属間化合物(MPd3(M=Gd,Np))が生成することを確認した。また、溶融塩化物を溶媒として用いる乾式処理において重要な塩化反応について、M-Pd合金試料と塩化カドミウム(CdCl2)の反応試験を行い、混合成型物を真空引きしながら673Kで加熱することによってMCl3(M=Gd,Np)及びPd-Cd合金が生成することを確認した。この結果から、CdCl2との反応によってM-Pd合金中のMをPdと分離して溶融塩化物へ溶解することが可能であることを示した。