2021年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[3J06-07] 材料

2021年3月19日(金) 11:20 〜 12:00 J会場 (Zoomルーム10)

座長:松村 達郎 (JAEA)

11:20 〜 11:35

[3J06] 土壌廃棄物の減容化を目指した放射性セシウムの回収及び機能性多孔質ガラス、ストルバイトを用いた安定固定プロセスの構築

*原 卓飛1、中瀬 正彦1、渡邊 真太1、針貝 美樹1、稲葉 優介1、竹下 健二1 (1. 東京工業大学)

キーワード:汚染土壌除染、セシウム、機能性多孔質ガラス、ストルバイト、安定固化

放射性Csを含む汚染土壌や汚染水からのCsの回収・固定化による、汚染廃棄物の大幅な減容化及び放射性Csの安全な固定化技術の開発を行っている。本研究では大きく分けて二つのCsの回収及び固定化システムについて研究を進めている。一つ目は、機能性多孔質ガラス(FPG)を用いて模擬汚染水からCsの吸着し、そのままFPGを加熱溶融することによるガラス固化体の作製、二つ目は常温でCsを固化可能なマグネシウムを含有するリン酸系化合物であるストルバイトを用いた方法である。FPGへのCs選択吸着、高Cs保持性能性を確認した。そのうえで昇温により溶融、冷却して高耐水性のガラス固化体を作製した。ストルバイト固化について模擬汚染水から多様な条件でのCs-ストルバイトを合成し、Cs除去率は実験の範囲では60~87%であった。TG-DTA分析により高い耐熱性を確認するとともに、FPG固化ガラスと併せて諸物性を調査した上で報告する。