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[3L08] 電気化学インピーダンス法を用いた液体金属環境下酸化被膜形成挙動のIn-situ観測
キーワード：液体金属、酸化被膜、電気化学インピーダンス法
液体金属鉛(Pb)は高速炉の冷却材として期待されている. 構造材料と液体金属流体の化学的共存性は, 保護性酸化被膜の形成により改善される事が知られている.酸化被膜にクラックや剥離が生じた場合でも, 液体金属中に溶存する酸素と下地金属が反応する事により自己修復する機能が期待されてきた．本研究の目的は、液体Pb中における酸化被膜の自己修復挙動を明らかにする事である. 溶存酸素濃度が飽和条件に近い液体金属Pb中に金属Zrを773Kで浸漬し酸化被膜を形成させた. 更に, 取り出した後, 酸化被膜の一部を旋盤により人工的に破壊し, 液体Pb中に再度浸漬して被膜を自己修復させた. 修復過程における被膜の抵抗成分と静電容量成分の変化を電気化学インピーダンス法によりin-situで観察する事に成功した．