2021年春の年会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[3L10-15] トリチウム工学

2021年3月19日(金) 14:45 〜 16:30 L会場 (Zoomルーム12)

座長:中村 博文 (QST)

14:45 〜 15:00

[3L10] モンテカルロシミュレーションによる固体中トリチウムのベータ線誘起X線スペクトル

*原 正憲1、青木 賢二郎1、阿蘇 司2 (1. 富山大学、2. 富山高等専門学校)

キーワード:トリチウム、ベータ線誘起X線、モンテカルロシミュレーション、固体中トリチウム分布

固体中のトリチウムからのベータ線を非破壊で測定する手法はないが,ベータ線との相互作用で発生するX線を検出することで間接的に測定可能である。しかし,ベータ線誘起X線スペクトル(BIXスペクトル)の形状と強度は固体中のトリチウム分布により影響を受け変化する。このため,固体中のトリチウムから得られるBIXスペクトルからだけでは,定量的な分析が難しい。このため解析には,BIXスペクトルのシミュレーションを併用する解析が期待される。そこで,モンテカルロシミュレーションのツールキットであるGeant4を利用するためのスケルトンプログラムであるGaletを用いて,BIXスペクトルのシミュレーションプログラムを作成した。このプログラムを用いて様々な固体中のトリチウム分布でのスペクトル計算を行い,BIXスペクトルの変化を求めた。