[3M09-15] 環境動態

[3M14] 福島県浜通りの河川水中における溶存態と河床土の放射性セシウム濃度の関係

*竹内 幸生¹、新井 宏受¹、藤田 一輝¹、勝野 和美¹、那須 康輝¹、谷口 圭輔²、恩田 裕一² (1. 福島県環境創造センター、2. 筑波大学アイソトープ環境動態研究センター)

キーワード：河川、放射性セシウム、溶存態放射性セシウム、河床土

河川水中の溶存態放射性セシウム濃度は、極めて低いうえに時間の経過とともに低下する傾向を示していることから、定量が困難となる場合がある。一方で、環境省による放射性物質モニタリング結果でも明らかなとおり、河床土中のCs-137濃度の定量は比較的容易に行える。つまり、河川でのCs-137分配係数（Kd値）が明らかな場合、河床土のCs-137濃度から定量が困難な溶存態Cs-137濃度を推定できる可能性がある。
本研究では、溶存態と河床土の間でのKd値を算出することを目的とし、帰還困難区域とその周辺に位置する河川において河床土採取と採水調査を行った。発表では、河床土と溶存態の間でのKd値と流域の特徴（土地利用）との関係に関する解析結果を併せて報告する。