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[1C15] 原子炉構造レジリエンスを向上させる破損の拡大抑制技術の開発
(12)超高温時破損拡大抑制のための容器鏡座屈と座屈後挙動に関する研究
キーワード:次世代原子炉、原子炉容器、設計想定を超える事象、破壊制御、座屈
破壊制御を利用して、設計想定を超える事象によって破損が生じた場合に、その拡大を抑制する技術の開発を進めている。破壊制御とは、安全性への影響の小さい先行破損により、荷重やエネルギーを低減し、安全性への影響の大きい破局破損を起こりにくくする考え方である。具体例として、次世代高速炉の冷却機能喪失事故による超高温時の原子炉容器胴部の自重及び内部重量によるクリープ破断を、下部鏡への荷重再配分により抑制し、長時間液位を保持するための、具体策の検討を進めている。下部鏡は床との接触により座屈するが、座屈後挙動は安定で、バウンダリ破損に至らないため、原子炉容器の液位を保持することができる。