2022年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[1C13-17] 次世代炉安全

2022年3月16日(水) 16:00 〜 17:30 C会場

座長:内堀 昭寛 (JAEA)

17:00 〜 17:15

[1C17] 原子炉構造レジリエンスを向上させる破損の拡大抑制技術の開発

(14)レジリエンス向上効果可視化のための時間効果と事象の動的変化を考慮に入れた動的PRA法

*桑原 悠士1、出町 和之1、陳 実1、笠原 直人1、西野 裕之2、小野田 雄一2、栗坂 健一2 (1. 東大、2. JAEA)

キーワード:レジリエンス指標、破壊制御、連続マルコフ連鎖モンテカルロ法

設計基準外事象発生時における破損拡大抑制を目的としたプラントシステムへの破壊制御技術導入によるレジリエンス向上の効果を定量化するためには、レジリエンスの可視化手法が不可欠である。東京大学で開発したレジリエンス指標は、事故時マネジメント(AM)による安全機能回復を、機器・構造物破損確率と時間経過とを考慮に入れて可視化する手法である。破壊拡大抑制がもたらす時間的余裕は、従来では対象外とされていたAM策の実施を可能にすることで安全性能回復に寄与する等、レジリエンス向上の効果が期待される。本研究では、この効果を可視化する手法として、破壊拡大抑制の効果を導入したプラント状態の連続マルコフ連鎖モンテカルロ法(CMMC)シミュレーション手法を開発した。