2022年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[1D01-02] シナリオ検討

2022年3月16日(水) 09:30 〜 10:05 D会場

座長:小原 徹 (東工大)

09:45 〜 10:00

[1D02] 被覆粒子トリウム燃料軽水炉の核特性評価

*中川 勇輝1、高木 直行1 (1. 東京都市大学)

キーワード:被覆粒子燃料、トリウム、プルトニウム、事故耐性燃料、沸騰水型軽水炉

軽水炉の事故耐性燃料として、高温ガス炉に用いられている被覆粒子燃料に着目した。本発表では、我々の生活に不可欠となったレアアースを精錬する際に生産されるThと、日本が国内外に保有するPuの両者を有効活用するため、高い安全性と高燃焼度を有する被覆粒子燃料仕様を提案する。
国内の既存BWR仕様を基に、被覆管内のSiC母材中に被覆粒子を分散配置させた燃料モデルを作成した。汎用中性子・光子輸送計算モンテカルロコード(MVP)を用いて、粒径および充填率を変化させてそれぞれの核特性を解析し、優れた燃料仕様を選定した。また、国内軽水炉への具体的な導入シナリオを検討した。