2022年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[1D03-05] 新型炉開発

2022年3月16日(水) 10:05 〜 10:55 D会場

座長:相澤 直人 (東北大)

10:05 〜 10:20

[1D03] 熔融塩炉FUJIの日負荷追従特性

*吉岡 律夫1、島津 洋一郎2、小笠原 亨重1、古川 雅章3 (1. トリウム熔融塩国際フォーラム、2. 福井大学、3. トリウムテックソューション)

キーワード:熔融塩炉、FUJI、日負荷追従運転、DYMOSコード

熔融塩炉は負荷追従運転性に優れているとされているが、実際の日負荷追従運転時の挙動は最近まで評価されてこなかった。今般、熔融塩炉用過渡解析コードDYMOSの検証を進めており、米国実験炉MSREでの実験結果と比較的良い一致を示すことを確認した。そこで、本コードを使用して、熔融塩炉FUJIの日負荷追従運転を模擬した。本コードは、熔融塩炉プラントをモデル化したもので、炉心は一点近似の動特性方程式を適用し、熱交換器、蒸気発生器、発電設備と繋がっている。
解析の結果、100%⇔50%(14-1-8-1時間)の大幅な日負荷追従運転に対し、制御棒操作をせずに、燃料塩流量を上下させることにより、実施が可能なことを示すことができた。なお、熔融塩炉では運転中のキセノン変化の影響が殆どないので、流量変化パターンはシンプルである。