2022年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[1D03-05] 新型炉開発

2022年3月16日(水) 10:05 〜 10:55 D会場

座長:相澤 直人 (東北大)

10:20 〜 10:35

[1D04] MOX燃料を用いた船舶用低減速炉の炉心設計

*根本 雄作1、高木 直行1 (1. 東京都市大学)

キーワード:MOX燃料、長寿命炉心、低減速炉、舶用炉

近年地球温暖化により、北極海の海氷面積は減少傾向にある。船舶通航が可能になりつつある現在、東アジアと欧州を結ぶ際の北極海航路活用に向けた議論が活発になっている。近隣国であるロシア連邦は北極海航路の通航に向けた原子力砕氷船開発へ尽力し、他国に大きく水をあけている状況である。脱炭素社会の実現を目指し、北極海航路を活用することで大きな経済的なメリットがある我が国が取り組める技術の一つとして原子動力の可能性に注目した。本研究ではロシア連邦の砕氷船用舶用炉RITM-200に匹敵するような、舶用炉に応用可能で燃料交換頻度が少ない日本独自の長寿命炉心の概念設計に挑むべく、MOX燃料を用いた船舶用低減速炉の研究を行った。