2022年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[1D06-09] 高速炉開発

2022年3月16日(水) 10:55 〜 12:00 D会場

座長:木村 礼 (東芝ESS)

11:10 〜 11:25

[1D07] 小型塩化物溶融塩高速炉の超ウラン元素燃焼性能の評価

*田原 義壽1、千葉 敏1、望月 弘保1 (1. 東工大)

キーワード:溶融塩炉、高速炉、塩化物、超ウラン元素、核変換

塩化物溶融塩高速炉は酸化物燃料を用いたナトリウム高速炉に類似した硬いスペクトルを有することから、蓄積するLWR使用済み燃料に含まれる超ウラン元素(TRU)の削減を図るうえで有用と考えられる。このため、熱出力700MWtの小型塩化物溶融塩高速炉を用いてTRUの燃焼特性を評価したところ、PWR使用済燃料組成(45GWd/t)を持つ溶融塩燃料を1日数リットル連続補給することにより120年間運転した場合、TRUを約70%燃焼させる性能があることを確認した。