2022年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-3 研究炉,中性子応用

[1D14-16] 医用RI生成2

2022年3月16日(水) 15:50 〜 16:40 D会場

座長:芳原 新也 (近大)

16:20 〜 16:35

[1D16] 国内の原子力インフラを活用した医用RIの自給技術確立に向けた研究開発

(7)商用PWRを用いたAc-225製造

*佐々木 悠人1、高木 直行1 (1. 東京都市大学)

キーワード:加圧水型軽水炉、核変換、医療用RI、標的α線治療

Ac-225(T1/2=10 日)は、RI 内用療法に用いられるα線放出核種である。安定になるまで平均5.7 MeVのα線を5回放出するため、高い治療効果が期待できる。現在供給されているAc-225はTh-229ジェネレータからの抽出法が主であり、世界供給量は63 GBq/yと限られる。その為、これに代わる大量製造法の研究開発が推進されている。 本研究では、国内既設の加圧水型軽水炉PWRを活用したAc-225生成法に着目した。燃料集合体内にある制御棒案内シンブルもしくは炉内計装用シンブルに原料物質(Ra-226(T1/2=1600 年), Th-230(T1/2=75400 年))を装荷したターゲット仕様、装荷による炉心特性への影響、およびその装荷取出の運用方法について検討すると共に、1基のPWRで生成可能なAc-225量を評価した。